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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

こどもの着物を作る 四つ身裁断図(並幅反物)

 

アンティークの有松絞りの反物で5歳むすめちゃんの秋ひとえ着物を作ります。

水通しをして、生地を巻き巻きしてみたら、何ともふっくらかわいい反物さんです。

 

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絞りの反物って空気をはらんでふわっふわです~。美味しそう♪ じゃなかった着心地良さそう。

今回は生地の裁断と胸ひもづくりまで。

 

 


ひとえ四つ身着物の標準寸法


 

ひとえの四つ身着物の標準寸法は以下の通り(和裁のテキスト2冊を参考にしましたが、基本的に出典2の寸法を採用しています)。

 

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☟引用元のテキストはこちらです。

 

出典1(絶版):

上手に縫える 着物の仕立て方

上手に縫える 着物の仕立て方

 

 

出典2(私のバイブルです):

 

 

なお、四つ身浴衣の作り方詳細は、過去に14回シリーズ記事として投稿していますので、ぜひご参照ください。

 

 

 


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裁断図(反物生地:5~6歳児向け四つ身)


 

リップル浴衣は110cmの広幅生地でしたが、今回は並幅36cmの反物です。つまみ衽(おくみ)裁ちです。

 

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身丈:120cm、袖丈:68cmを想定しています。

 

今回は生地が十分にあるし、薄手で柔らかいので長袖にしてみたいと思います♪

 

なお、この裁断方法だと裏衿が必要になります。

 

裏衿には新モスの生地などを使用します。

 


身頃と衿の裁断


 

上の裁断図では、左右の身頃が「わ」でつながった状態になっています。ここからまず、衿を切り取ります。

 

うっかり衿を半分に切らないよう、くれぐれもご注意ください(万が一切ってしまった場合は、接ぎが入りますが、共衿で隠せます…)。

 

(1) 左右の身頃を重ねたまま、衿の生地幅7.5cmの印をつけて生地を折り、2枚同時に切っていきます。しつこいですが、「わ」を切らないように気を付けてください。(衿はなが~い生地が必要です)。

 

衿は後身頃からとりますが、11cmだけ前身頃からもとります。

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定規の置いてあるところ(肩山から前身頃側に11cm)まで切る

 

(2) 左右の身頃を切り離す

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肩当て布の裁断


 


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今回は秋用ということで、肩当てをつけたいと思います。

 

ウールなど冬用の着物だったら肩当ては晒(さらし)にしたほうが温かいかなと思いますが、今回は秋用なので、共布を使用したいと思います。

 

肩当ての大きさは特に決まりはないと思いますが、このぐらいでいいかなと思います。

 

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胸ひもを縫う


 

胸ひもの長さは80cm程度です。肩当てをとった余りの生地で胸ひもを作りたいと思いますが、都合により接ぎが入ることになりました。

 

(1) 生地を接ぐ

中表に2つの生地の布端を合わせてなるべく小針で縫います。縫い代を割ってアイロンをかけます。

 

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(2) 中表に半分に折って待ち針でとめてから縫う

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(3) 表返して、アイロンをかける

 

 

今回の作業はここまで。