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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

【うそつき襦袢を手作り】綿ネル生地とモスリンのあったか無双袖半襦袢

 

初回投稿日:2018年12月26日

最終更新日:2020年11月23日

 

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夏は浴衣、冬はウール着物を、子供のために手作りしています。 

 

冬の子供着物はタートルネックなどの上に着てもよいですが、襦袢があれば、半襟のおしゃれなども楽しめます。

 

身頃に晒(さらし)などを使って【うそつき襦袢】にすれば、簡単に手作りできますよ!

 

 

襦袢の種類

 

「襦袢」には以下のようなものがあります。

 

 

子供の襦袢を手作りするなら、【半襦袢】がおすすめ!

 

通常の半襦袢は、胴部分に【晒(さらし)】を使用しますが、【綿ネル】生地を使えば、冬の寒い時期にもあったかぽかぽかです。

 

子供の場合は、裾除けはなくてもよいでしょう。(レギンスなどでOK!)

 

襦袢の袖について

 

襦袢の袖は、季節により使い分けがあります。

 

夏(夏着物の時期):夏用の薄手の生地(ひとえ袖)

春・秋(ひとえ着物の時期):ひとえ袖

冬(あわせ着物の時期):無双袖

 

【無双袖】とは、(裏地ではなく)、襦袢生地を2枚重ねにして仕立てた袖のことです。

 

子供用の半襦袢も、冬用なら【無双袖】にしますが、【ひとえ袖】のほうが簡単に作れるので、難しかったらひとえ袖でもよいかと思います!(子供だし!)

 

このブログ内では、【無双袖半襦袢】と【ひとえ袖半襦袢】の作り方をそれぞれご紹介していますので、ご参照ください。

 

『こどものひとえ袖半襦袢』カテゴリの記事一覧はこちら

 

tsupiccoro.hatenablog.com

 

『こどもの無双袖半襦袢』カテゴリーの記事一覧はこちら

 

tsupiccoro.hatenablog.com

 

襦袢生地

 

半襦袢では、袖だけ襦袢生地を使います。

 

子供用に手作りするなら、正絹の襦袢地よりもお洗濯ができるコットン生地(ローンやシーチングなど薄手の生地)がおすすめです。

 

このほか、最近はちょっと手に入りにくいですが、毛100%(ウール)モスリン襦袢地もおすすめ!

 

モスリンの襦袢地については、こちらの記事ご参照ください。

 

tsupiccoro.hatenablog.com

 

完成画像

 

完成したのがこちらです!

 

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衿元をクローズアップします📷

 

綿ネル生地はパジャマ用でしょうか。何とも洋風な柄ですが、ベビーピンクだし、襦袢に合わなくもないと思いたい。

 

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無双袖なので、袖が二重になっていて、内側にも表地が見えます。写真は、振り側から覗いたところです。

 

モスリンの襦袢地は薄くて軽いので、二重でも重たくありません。

 

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着物の下に着せて寸法が合っているかチェックしてみます。

 

衿の重なり具合は良いのではないでしょうか!

 

普通は地衿を白くすると思いますが、半衿なしでもかわいく見えるように、ネル生地をそのまま使いました。

 

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袖口付近です。裄(ゆき)は、長着(着物)よりも少しだけ短くします。

 

ぴったりできました♪

 

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振りからちらっと見える襦袢がおしゃれ♪

 

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そして、今回のこだわりポイントです。

 

着物と襦袢の肩揚げが重ならないようにずらしてあります! 肩揚げが重なるともたつくので。

 

ちょっとわかりにくいけど、着物をめくって肩をのぞきこんだところです。

 

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いかがでしたか?

 

子供用の半襦袢づくりにぜひ挑戦してみてくださいね!