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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

こどもの浴衣(四つ身)を作る Day10 衿芯を縫い付ける・衿の中の洗濯止め

 

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初回投稿日:2018年7月5日

最終更新日:2020年4月4日

 

 


衿にきせをかける(アイロン)


 

衿が裏側から見えるように布を置いて、衿にきせをかけていきます。

 

 

衿先(糸印のところ:糸印は取ってください)には「きせ」をかけず、それ以外は0.2cmぐらいのきせをかけてアイロンをかけてください。

 

衿肩あきの周りは、やりにくかったら、衿の表側から整えてアイロンをかけてください。

 

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下は、きせのかかった衿を表側から見たところです。衿付けの縫い目が隠れています。

 

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衿芯を縫い付ける


 


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衿芯は、下のような三つ衿芯(三河衿芯)を使用します。

 

 

三つ衿芯がお手元にない場合は、浴衣の余り生地などをそのまま使ってもOKです。

 

★衿芯の役割★

衿の中には衽や前身頃の生地が縫いこまれます。首のまわりだけ何もないので、衿芯を入れないとスカスカになってしまうのです!

衿芯を縫い付けないと、衿の首まわりのところがぺらぺらになってしまいますので絶対に布を縫い付けてください。

 

(1) 衿芯を裁断する:(衿幅の2倍)×(衿肩あきの4倍ぐらい)

 

(2) 衿芯を衿の縫い代に縫い付ける(生地端から0.5cmぐらいのところ)

※衿芯の端を衿付けの縫い目に合わせるように置いて縫います。

 

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(3) 衿芯を前身頃と衿に縫い付ける

 

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※縫い目はざっくりでOKですが、衿の表側に出るところだけ、目立たないように縫い目を細かくしてください(化粧縫いといいます)。

 


洗濯止めを縫う


 

洗濯??と唐突に思われるかもしれませんが、子供の浴衣ですから、着るたびにお洗濯したいですよね。

衿の中に折り込んだ生地を衿にしっかり縫い付けることを「洗濯止め」といいます。

折り込んだ生地を縫い付けておかないと、洗濯中に衿の中で動いてしまうことがあるからです。

 

(1) 衿裏の上に衽が乗るように生地を置き、衿ぐけ縫い代を1cm残すように、衽の生地を折りたたみます。

 

(2) 待ち針でとめてから、2cmぐらいのざっくりした縫い目で衽を衿に縫い付けます。(衿の表側は細かい針目になるよう化粧縫いにします)。

 

※衿ぐけのときにつれないように、ゆるめに縫ってください(最後に玉止めをする前に、糸をひいて少し緩めてもいいです)。

 

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これで、衿の中の処理が終わりましたので、次回は衿をとじます。

 

 


記事『こどもの浴衣を作る』へのリンク


 

子どもの着物(四つ身)を手作り 

こどもの浴衣を作る Day1 生地の下準備・裁断

こどもの浴衣を作る Day2 胸ひもを縫う・丸み型を作る

こどもの浴衣を作る Day3 袖の印付け・袖を縫う

こどもの浴衣を作る Day4 身頃と衽の印付け・背縫い

こどもの浴衣を作る Day5 つまみ衽を縫う・褄下ぐけ

こどもの浴衣を作る Day6 脇縫い・かくしじつけ

こどもの浴衣を作る Day7 脇縫い代の始末・身八つ口のかんぬきどめ

こどもの浴衣を作る Day8 裾をくける

こどもの浴衣を作る Day9 衿をつける

こどもの浴衣を作る Day10 衿芯をつける・洗濯止め👈いまここ

こどもの浴衣を作る Day11 衿先止め・衿をくける・共衿をかける

こどもの浴衣を作る Day12 袖をつける・縫い代をくける

こどもの浴衣を作る Day13 腰揚げ・肩揚げ

こどもの浴衣を作る Day14 (最終日)胸ひもをつける・紐飾り