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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

着物好きが楽しむ『昭和元禄落語心中』 羽織を脱ぐ所作の美しさに注目

 

NHKで放送中のドラマ『昭和元禄落語心中』を、第3話から見始めました。

 

☟原作は雲田はるこさんの漫画です。

さっそく電子書籍を購入して読んでみました!

 

原作ファンが多いだけあって、面白かったです。切ないストーリーにちょっと涙しつつ、全10巻あっという間に読破してしまいました~。

 

原作漫画ファンにも評判上々のドラマ版は、本格的な落語シーンに一見の価値ありですが、着物好きとしては、若手人気俳優さんの素敵な着物姿にうっとりです♪

 

女優さんの着物は割と見る機会がありますが、時代劇以外で男子着物を楽しむ機会はそれほど多くはないと思います。

 

時代劇の着物はちょっとまた違う分野かな~と思いますので、『昭和元禄落語心中』の男子着物は割と一般的な現代の着物姿に近い感覚で、見ていて楽しいです。

 

 


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さて、今回は、羽織を脱ぐ所作に注目してみました!

 

岡田将生さん演じる有楽亭菊比古が高座に上がるシーンでは、羽織を脱ぐ所作がちょっと印象的です。

 

菊比古は幼少から舞踊や三味線などの芸事を習っていて、落語でも廓話などの艶っぽい女性の演技を得意としています。羽織を脱ぐ時も、踊りの所作のように、両袖口を持ってちょっと左右に振りながら、さらさらと優雅に(色っぽく)肩から落とします。

 

私は、落語に詳しくないのですが、落語ではマクラという導入部から本題に入る時に羽織を脱ぐことが多く、本題に入る合図のようなものなのだそうです。登場人物が羽織を着ないような庶民ということでもあるようです。

 

そして、この羽織の脱ぎ方にも噺家さんのキャラクターが現れるらしく、羽織を脱ぐ所作の美しさで有名なのは、3代目桂春團治師匠(故人)だそうです。

 

youtubeで見てみました。一瞬で脱いでしまいますね!

春團治 野崎詣り - YouTube

 

高座で羽織を脱ぐ所作とはまた異なりますが、着物の上に羽織やコートを着るなら、スマートに脱いだり着たりできるといいですね!

 

なお、マナーとしては、羽織は室内でも脱ぐ必要はありませんが、コート類は脱ぎます。

 

羽織の着方・脱ぎ方の所作といっても、基本的なところだけ注意すれば、特段難しいことはありません。

 

要は、マントよろしく振り回したり、袖がひっかかってモタモタすることが無いように、また、羽織物が床について汚れたりしないように気を付けます。

 

具体的には、いきなり袖を突っ込んだり引っ張り出したりせず、まず肩から脱ぎ着するように心がけるだけです。

 

写真付きでわかりやすく解説しているサイトを、下記にご紹介させていただきます。

 

☟女性の羽織

教えて安田先生 きもの塾 - 着物情報誌|和の生活マガジン花saku オンライン

 

☟男性の羽織

羽織を着る - 男のきもの大全

 

他にも、youtubeで動画が公開されたりしています。

 

難しくはありませんが、自然な所作で脱ぎ着ができるように、あらかじめ何度か練習しておくといいですね!