着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

夏着物浴衣とは? ~浴衣を着物風に着る~

もくじ

 

夏着物浴衣とは!

このブログで使っている「夏着物浴衣」という呼び方について、当ブログ内での定義を書いてみたいと思います。

というのも、「夏着物浴衣」という呼び方は一般的ではなくて、普通は「浴衣を着物風に着る」とか言われています。面倒なので、このブログでは「夏着物浴衣」と呼んでしまおうと思います!

 

夏着物浴衣

浴衣半衿・足袋(と小物類)を合わせて夏着物として着ること(下表の④)

 

さて、「完璧な浴衣」と「完璧な着物」の間には、いくつかバリエーションがありますので、だいたいのイメージを下にまとめました。

この中で、オレンジ系で色付けしてあるのが、いわゆる「浴衣」のくくりに入るものです。

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上の表に従って、ひとつずつ詳しく見ていきます。

 

①完璧な浴衣

浴衣(綿、綿麻、ポリエステルなど)に、浴衣帯または半幅帯を巻き、素足で下駄履きです。帯飾りをつける人もいます。

 

②浴衣を少しだけ着物っぽく着る

半幅帯に帯締め帯留めをプラスする程度(帯揚げはちょっとやりすぎかなと思います)。浴衣の色柄は何でもOK! レース半衿などの重ね衿をつける人もいるようです。

 

③夏着物を浴衣として着る

夏着物のうち、麻の着物(ちぢ上布は、浴衣としても着用できます。襦袢を着ないで(つまり半衿なし)、素足に下駄履きで、半幅帯をしめます。

夏着物と浴衣の2wayが可能という意味では、④の『夏着物浴衣』と同じなので、こちらもおすすめです! 夏着物を選ぶなら、まずちぢみや上布を検討してみてはいかがでしょうか。

 
また、東レのセオα(アルファ)という新素材を使用して、最初から夏着物と浴衣の2wayで着られるように色柄も考慮して作っているものが増えてきました。
撫松庵」「ツモリチサト」「月華美人」など多くのブランドで採用されていて、人気のようです。
私は着てみたことないのですが、同じ値段だったら麻を選びます!
ちなみに、六本木ミッドタウンの『着物Old&New』の店長さんのブログによりますと、着付け上級者向けの生地ではなかろうかということです☟☟☟

④浴衣を着物として着る👈★夏着物浴衣★

浴衣のうち、色柄がいかにも浴衣でなければ、襦袢(うそつき襦袢でもよい)に半衿をつけ、足袋と草履を履いて着物として着ることができます。

帯は半幅帯又は名古屋帯をしめます。名古屋帯の場合、帯締め帯留め、帯揚げなどの小物をつけます。

※半幅帯の場合は、小物が無いほうが無難ですが、個人的には小物ありでもいいと思います(下記「半幅帯に帯締め帯留め・帯揚げはあり?なし?」参照)。

 

⑤完璧な夏着物

正絹やポリエステル素材の絽(ろ)・紗(しゃ)という薄物生地の着物、および麻素材のちぢみや上布などです。

 

さてここで、①と③と⑤は、和装の常識的な観点から何の問題もないわけです。

一方、②と④について、自由度が高いためにしばしば論争になったり、和装の常識に反すると眉をひそめる人がいたりするのです。。

そういうところが和装衰退の原因だろうと思いますけどね! むしろ、②と④あたりが盛り上がったほうが和装がファッションとして生きている証拠だと思うのです。

このあたりの話題については、広島の着物お仕立て・お直し・クリーニングの会社『株式会社アシスター』さんの以下の記事に同感です!

「着物警察とにわかサッカーファン」https://assistar.co.jp/blog/wordpress/archives/1373

頼んでもいないのに着物についてうるさくアドバイスする「着物警察」についての記事です。 着物を始めたばかりで、まだ恐る恐る着ているという方におすすめの記事ですよ~。着物は自由に楽しみましょう!

 

半幅帯に帯締め帯留め・帯揚げはあり?なし?

夏着物に限らず、「半幅帯に小物類を合わせてもよいかどうか」もしばしば論争になります。

帯締め帯揚げの本来の役割(帯を固定する/帯枕を包む)を考えれば無理もない話ですが、装飾的要素が大きくなっていることを考えると、個人的には好き好きで良いのでは?と思います。

私自身は、名古屋帯を締める時間がない!とか面倒くさい!というときに半幅帯が登場することが多いので、半幅帯に小物類を合わせることは少ないです。

が!むすめちゃんに着物を着せるときには、半幅帯を締めて小物を盛り付けて楽しんでます~。本人も帯留めを選ぶのに目を輝かせてますよ~。

 

夏着物浴衣でも足袋に草履履きしないとだめ?

これこれこうじゃないとダメ!というのは好きじゃないのですが、個人的には、せっかく着物らしく着るなら足袋と草履でと思います。

私の基本スタンスは:

半衿なしなら素足に下駄ばき

半衿を付けるなら足袋と草履を履く

浴衣を夏着物として着る最大のメリットは、ホテルとかレストランとか、浴衣では入りにくい場所にも気兼ねなく立ち入れることだと思います。そのためには、素足で下駄ばきというわけにはいかないのであります…。

足袋なんて暑くてイヤーと思われるなら、麻など夏素材のものがあるので、ぜひお試しください。

 

夏着物浴衣のメリット

浴衣では入りにくい場所にも着て行ける

夏用のカジュアル着物のようになってきた感のある浴衣ではありますが、やはりホテルでランチやアフタヌーンティーというのはちょっと無理があります。

でも、きちんと着付けをした夏着物浴衣なら、結婚式みたいな特別な席でもない限り、気兼ねなく出入りできますよ~。

 

浴衣は夕方以降に着るイメージが強いけど、夏着物浴衣なら大丈夫!

「このお出かけスポットは浴衣で行ってもおかしくないですか?」みたいな質問をよく見かけます。確かに、お祭りや花火とか夕涼みクルーズとか浴衣の定番イベントではなく、昼間に浴衣を着て行くとなると、大丈夫かな~と不安になる人も多いようです。

日本人のDNAには、浴衣がパジャマだった頃の記憶が刻まれているのでしょう。でも夏着物浴衣なら大丈夫です。朝っぱらでも真昼間でも好きな時に、気兼ねなく着られますよ~。

 

夏から着物を始めたい人におすすめ!

今は6月ですが、これから着物を着てみようかな!と思っている人は、ひとえ着物と夏着物を用意しなくてはなりませんね。どうせ着物を買うなら、まずは、1年のうち一番長く着られる袷(あわせ)の着物がいいでしょう。

夏着物浴衣なら、うまく着こなせば、浴衣・ひとえ着物・夏着物の3wayとして着られるのでお得ですよ~。

 

夏着物浴衣のデメリットは?

メリットもありますが、やはりデメリットもあります:

・着物の常識から外れている!と言う人が一定数いる。

⇒だんだん減っていくと思います。お茶のお稽古だとか結婚式だとか、しきたりが重要なシーン以外では、自由に着物を楽しみたいものです!

 ・物によっては襦袢と重ねると暑くて真夏には着られない!

⇒生地選びに注意しましょう。襦袢もうそつき襦袢にしたほうがいいかもしれません。

⇒真夏は浴衣として着て、真夏以外にひとえ着物(秋浴衣)として着るという手もあります。

 

夏着物浴衣必須アイテム!

半衿

半衿にも、絽・紗・麻生地(ちぢみ)などの夏物があります。手ぬぐいやガーゼなどお気に入りの色柄の綿生地を使用してもいいのですが、なるべく涼し気な装いになるように気を付けたいところです。

 

襦袢(またはうそつき襦袢)

襦袢も夏向けの生地があります。できれば本麻の襦袢が涼しくておすすめです。最近の亜熱帯化した日本では、真夏以外でも活躍します(私は、4月でも暑い日だと袷の着物の下に麻の襦袢を着ちゃいます!お洗濯できるし。)

※たとえ絽の生地でも、ポリエステル素材は暑いのでおすすめしません。絶対に麻です!

夏生地とはいえ、襦袢の下には肌襦袢や浴衣スリップを着る必要があります。

やっぱり襦袢は暑い!という方は、「うそつき襦袢」でOKです!肌襦袢(スリップタイプもあります)に半衿がついていて、襦袢を着ているように見えるというものです。 

 

足袋

夏用の足袋を用意しましょう!

 

草履

草履も忘れずに。

いかがでしたか?

だいぶややこしくなってしまいましたが、この浴衣は夏着物にもできるかな~って考えながら浴衣選びをしてみるのも面白いですよ~。

そういうわけで、あーでもないこーでもないと夏着物浴衣を選んでいるのが、以下の記事『夏着物浴衣を選ぼう!』です。

 

 

 

記事『夏着物浴衣を選ぼう!』へのリンク

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