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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

【和裁用語】きせをかける

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もくじ

 

和裁には独特な縫い方などがあって、初めて聞く人にとっては、どういう意味???という言葉も多いと思います。

 

このブログの浴衣の作り方の過去記事でも、あまり詳しく説明せずに、当たり前のように和裁用語を使っていて、ちょっとわかりにくいかもしれません。

 

少しずつ、和裁用語集みたいな感じでご紹介していこうかな~と思います。

 

第1弾は、「きせ」についてです。

 

ミシン縫いの洋裁と異なる和裁の特長の一つが、「縫い目をなるべく表に出さないようにすること」です。

 

表地に縫い目が全く見えないわけではありませんが、表地側の縫い目をごく小さくしたり、「きせ」をかけて、縫い目そのものを隠すようになっているのです。

 

「きせ」をかける

 


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背縫いや、脇縫い、衽付け、衿付け、袖付けなどを縫い終わったら、縫い目よりも0.1~0.2cmぐらい内側(縫い代と反対側)の線で折って、こて(アイロン)をかけます。

 

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0.2cmというのは、感覚よりも実際にはかなり短い長さです。本当に縫い目のちょこっと横で折る感じにします。

 

きせが大きすぎると、表から見た時に綺麗にならないので、注意が必要です。

 

表から見ると、こうなります。

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縫い目の上に布が覆いかぶさるようになっていて、縫った線が見えません。

 

簡単なことですが、素晴らしい知恵だなーと思います。

 

縫い代を倒す方向

きせに関連して、縫い代を倒すときに、どっち側に倒すんだったっけ?と、はたと考えてしまうことがあるので、纏めておきました。

 

☟単衣の着物の裾付近を裏から見たところ

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縫い代を倒す方向は:

  • 背縫い ⇒ 左身頃側
  • 脇縫い ⇒ 前身頃柄
  • 衽付け ⇒ 衽側

このほか、きせをかける方向は:

  • 衿付け ⇒ 衿側
  • 袖付け ⇒ 袖側

 

ご参考になれば幸いです♪

 

おしまい☆彡