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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

【和裁】八掛の裁ち方(ぼかし八掛の例)

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シルクウール着物に八掛をつけて

8歳になる娘のために、シルクウール地の胴抜き着物を作り始めました。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

裾回しに使用するのは、黄緑色の【ぼかし八掛】です。和裁練習用にいくつかストックしてあった八掛地の反物から、娘自身が選びました。

 

子ども向きな明るい色で良さそうです。

 

さて、ぼかし八掛地を使うのは初めてです。裁断前の様子がちょっと面白いなと思ったので、裁断方法も含めて記事にまとめてみました。

 

 


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ぼかし八掛とは?

 

着物の八掛地には、【無地八掛】と【ぼかし八掛】があります。

 

もともとは【無地八掛】しかありませんでしたが、着物地が薄い色の場合、外側から八掛と胴裏地の境目が透けてしまいます。

 

そこで、昭和30年代になってから【ぼかし八掛】が作られるようになったそうです(画期的な発明ですね!)。

 

【ぼかし八掛】では、白い生地が裾や袖口(ふきの出るところ)に向かってぼかし染めになっています。

 

ぼかし八掛の裁断

 

これまで、ほぼ独学で和裁をやってきましたが、袷(あわせ)は数えるほどしか縫ったことがありません。ぼかし八掛の反物を裁断するのも、今回が初めてです。

 

ぼかし八掛地の反物を開くと、ちょっと不思議な模様に染められていました。面白い!

 

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このように、ぼかしの境目や中心を裁断していきます。

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※3番目の画像は、生地が横に長くて写真が撮りにくいので、途中で折りたたんだ状態です。

 

わかりにくいので、図解してみました。

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裾②と裾③の間など、【ぼかし】のちょうど真ん中を裁断する場所があります。

 

ぼかし八掛に限らず、八掛地は上図のように裁断するのが普通です。ぼかしの染め方には、数パターンあるようです。

 

縫い合わせる時は、ぼかしの幅(高さ)がぴたりと揃うように調節する必要があります。

 

上手くできるといいな!