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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

まるで池田コレクションのような刺繍半衿3選 ココロ踊る♪逸品を見つけたい人向け

 

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振袖だけでなく、訪問着・付下げや、小紋の着物でも、紬の着物でも、素敵な刺繍の半衿をかけると、衿元が華やいで素敵ですよね。

 

 

気軽に使えるワンポイントの刺繍もよいですが、本当に手の込んだ刺繍の半衿は見ているだけでため息が出ます。

 

☟見て楽しむなら、故池田重子先生の著書『半衿のおしゃれ』がおすすめです。

 

溜息の出そうな逸品ばかり。やっぱり、刺繍半衿って素敵✨

 

ということで、まるで池田コレクションみたいな刺繍半衿を探してみました。

 

 

 


貴織(キオリ)の手刺繍半衿 


 

貴織(キオリ)は、京都のつづれ織りの織元「今井つづれ」のオンラインショップです。

 

☟公式ページはこちら

www.rakuten.ne.jp

 

手刺繍半衿のほかにも、つづれ織りの袱紗や名刺入れ、風呂敷などを取り扱っています。

 

手刺繍半衿はすべて日本製で、購入すると専用のたとう紙に入れて送ってくれるみたいです。

 

半衿用のたとう紙があるんですね。知らなかった! 贈答用にもよさそうです。

 

塩瀬半衿 鳥の子色 むすび

 

 肌になじみやすそうな鳥の子色に、とても上品なデザインがいいですね。

 

 塩瀬半衿 薄香色 華

 

左右非対称になっていて、着用すると絵が繋がる「絵羽柄」のようなデザインです。色数が多めなので、地味めの着物に合わせるとよく映えそうです。

 

塩瀬半衿 鳥の子色 毬栗

 

毬栗(いがぐり)というちょっと珍しいモチーフです。これはおしゃれ~。着物や帯とのコーディネートを色々考えたくなる半衿です!

 


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加藤萬謹製の刺繍半衿


 

言わずと知れた和装小物の老舗『加藤萬』さんです。

 

☟公式ホームページはこちら

www.katouman.co.jp

 

加藤萬の意匠は、日本画の「琳派」を和装小物に表現しているのだそうです。

 

例えば、「琳派」を代表する画家というと、尾形光琳が有名です。

 

Red Prunus Korin.jpg
尾形光琳 (1658年 - 1716年) - Arts Anthlogy, ACE1927-1929, Tokyo, Japan, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

上の画像は、300年以上も前に描かれた『紅白梅図屏風』の一部ですが、素人目にも高いデザイン性が感じられます。 

 

加藤萬のホームページには、琳派にインスパイアされたという和装小物用図案が掲載されています。創業当初の貴重なものも公開されていて、加藤萬ならではの繊細なデザインは一見の価値ありです。

 

そんな加藤萬の刺繍半衿は、はんなりとした色使いが多く、優しい雰囲気がとても素敵です。

 

天通し・小四季の花丸詰

華やかですね!

「天通し」は衿の後ろまで柄が繋がっている半衿です。豪華!

 

華縫(はなぬい)「貝合せ」 

「華縫」 シリーズは、「かほう」とも読めるので、「家宝」にも通じるのだそうです。

はんなりとした多色使いで、大人カワイイ雰囲気が素敵です。

 

華縫(はなぬい)「立湧に藤桜/薄桜色」

鬼滅ファンにもおすすめの藤いっぱいの刺繍ですね! 

 


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富士商会ペタコさんの刺繍半衿


 

最後は、他の2つとはちょっと趣きをかえて、大好きなクリエイターさんの刺繍半衿をご紹介します!

 

富士商会のペタコさん(石橋富士子さん)は、教科書の挿絵などを描かれているイラストレーターが本業で、なんと毎日お着物で生活されているそうです(いいな!)

 

☟公式ホームページ

www.fuji-peta.com

 

ペタコさんの著書はこちら

 

 

以前は、『和キッチュ』というブランド名で、ベトナム女性による手刺繍の半衿をデザインして販売されていました。

 

現在のベトナムでは、農閑期に刺繍をする女性も少なくなり、ペタコさんの半衿もミシン刺繍のデザインに変更したのだそうです(現在は日本製です)。

 

キッチュベトナム手刺繍半衿は、今や幻の一品になってしまったんですね…

 

手刺繍とミシン刺繍では少しデザインが異なるそうですが、どちらも、老舗の逸品刺繍半衿とはまた違ったモダンなテイストでとても素敵です。

 

ハンドメイドサイトのCreemaや、富士商会公式オンラインショップから購入できます。

 

以下にいくつかご紹介します。

 

ペタコさんの刺繍半衿いろいろ

fujishokai.theshop.jp

清楚な衿元になりそうです。

刺繍ならではの立体感で、今にも、ねこやなぎが風にそよぎ出しそうです!

 

fujishokai.theshop.jp

シマエナガ好きさんは絶対欲しくなる逸品ではないでしょうか。

赤い実はチェコビーズだそうです!

 

fujishokai.theshop.jp

「難を転ずる」という吉祥紋様の南天柄の刺繍が縮緬(ちりめん)地に施されています。静かに雪が降っているのでしょうか? 絵本から抜け出してきたような半衿です。

 

さすが、絵本の挿絵作家さんのデザインということで、どの半衿にも何だか物語が隠れていそう…。

 

ペタコさんは各地でイベントやワークショップも開催されているそうなので、要チェックです!

 

*******

 

いかがでしたか?

 

老舗の刺繍半衿から、クリエイターさんの創作半衿まで、刺繍半衿の世界は侮れません!

 

お気に入りの逸品を探して、もっと着物ライフを楽しんでみませんか。