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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

赤ちゃん浴衣(一つ身)を作る Day 1

 

最終更新日:2019年5月26日 

 

一つ身(ひとつみ)浴衣づくりの初日は、材料と道具の調達についてです。

 

本日のメニュー

 

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一つ身(ひとつみ)とは

「一つ身」という言葉をご存知でしょうか? 

0歳~3歳ぐらいまでの子どもが着る着物は、一つ身という生地の裁ち方をします。最大の特徴は、背縫いがなく、反物の幅(37cm~39cm)がそのまま背中部分の幅になることです。小さい!かわいい!

通常、一つ身の浴衣地反物は1反の3分の1(4メートル弱)ですが、B反というアウトレット価格のものでも結構お高いです。。

お手軽に、手ぬぐいで作るという方法も紹介されていますが、この場合、身頃の途中で布を継ぎ足す必要があります。

和裁では、基本的に前身頃と後ろ身頃が一続きになるように裁ちますので、できれば、裁ち切り身丈の2倍の長さが一続きになるような生地を用意することをおすすめします。

そこで、簡単にお安く調達可能なのが、綿リップル生地です!和柄もそうでないのも種類豊富なので、お好みのものがきっと見つかると思います。

材料費をなるべく抑えたいという方は、カットクロスもおすすめです。90㎝幅又は110cm幅×2メートルぐらいをご用意ください。

繰り返しますが長さが重要です!身丈(腰揚げ分含む)の2倍必要ですよ~。生地幅は1~2歳向けなら90cm幅で足りますが、3歳ぐらいの大きい子になると110cmあったほうがいいです。

 

パステルカラーが素敵

 

 ☟北欧風もいかがでしょう

 

以下の記事でも、おすすめのリップル生地をご紹介しています。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

なお、リップル生地だと夏限定ですが、春や秋用にも、シーチングやドビーなどのコットン生地を使って、単(ひとえ)の着物を作ることができます。

 

☟コットンドビー生地で作った一つ身

tsupiccoro.hatenablog.com

 

☟秋単衣の着物

tsupiccoro.hatenablog.com

 

そして、冬はウール生地がおすすめです。ウールは温かいので、冬でも単仕立てでOKなため、浴衣とほとんど同じ作り方でできちゃいます。

 

☟ウール着物についてはこちら

tsupiccoro.hatenablog.com

 

 

和裁の道具

何が必要なのかしら。いろいろ揃えるのは大変そうですね。大丈夫です。意外と家の中にあります。

・縫い針 

・待ち針 

・指ぬき(すみません。私は使ってません。。 ⇒ 最近はちゃんと使っています!)

・裁ちばさみ 

・糸切狭

・メジャー 

・物差し(50cmのが欲しいところ)

 

このあたりまでの説明は省略します。適当にかき集めてください。

 

◆へら、へら台、チャコペン

印付けに使うのですが、結構難しいので、意外なおすすめはフリクションペンかフリクション色鉛筆です。アイロンをかければ消えてしまうので、便利です。 

 

 

 

◆こて

 

いつかは欲しい憧れのアイテムですが、アイロンで十分です。。

 

◆掛け針とくけ台

はい見たことありますね。家庭科のお裁縫セットに入っていたあれです。何と和裁に使うのですね。これは必要なのです~。何だこれ、ぽいって捨てたりしてませんか?実家を捜索しましょう~。

上のような「机上くけ台」が一般的ですが、私は昔ながらの「くけ棒つきお針箱」を愛用しています♪ ご興味のある方は以下の記事をどうぞ!

tsupiccoro.hatenablog.com

 

◆丸み型

袖の丸みを作ります。ボール紙で自作できます。

作り方は、「赤ちゃん浴衣を作る Day4」 をご参照ください。

 

だいたいこんなものですね。

生地の色に合わせて、手縫い用の糸も忘れずにご用意くださいね~。暗い色の生地はちょっと縫いづらいので、できれば明るい色の生地と糸をおすすめします。私がいつもお世話になっているのは、「手芸の村松」さんです。

色取り混ぜて購入していたら、だんだんコレクションが増えてしまいました~。お気に入りの箱に入れたらいい感じです。

 

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予告:次回Day2では、生地の下準備と裁断あたりまで進みますよ~。

 

2018年7月3日追記:

無くても問題ないのですが、用意しておくといい材料として、衿芯の生地があります。

衿芯とは、衿の首回りのあたりに縫いこむ生地のことです。

通常は、下のような「三河衿芯(または「三つ衿芯」)」というちょっと固い綿の生地を使用します。

三河衿芯が無くても、浴衣地の余り(共布)を使用すればよいので、特に問題ありませんが、三河衿芯を入れておくと着たときに衿がきれいに見えます。

今後も浴衣や襦袢を縫う予定がある場合は、購入しておくと便利です。

 

 

 

 記事『赤ちゃん浴衣を作る』へのリンク

赤ちゃん浴衣を作る Day1 材料・道具の調達👈いまここ

赤ちゃん浴衣を作る Day2 生地の下準備と裁断

赤ちゃん浴衣を作る Day3 胸ひもを縫う

赤ちゃん浴衣を作る Day4 丸み型を作る、袖の印付け、袖を縫う

赤ちゃん浴衣を作る Day5 衽の印付け、褄下をくける

赤ちゃん浴衣を作る Day6 身頃の印付け、脇縫い、かくしじつけ

赤ちゃん浴衣を作る Day7 脇縫い代の始末、身八つ口のかんぬきどめ

赤ちゃん浴衣を作る Day8 前身頃の印付け、衽付け

赤ちゃん浴衣を作る Day9 裾をくける 

赤ちゃん浴衣を作る Day10   衿をつける

赤ちゃん浴衣を作る Day11 衿芯をつける・洗濯止め

赤ちゃん浴衣を作る Day12 衿先止め・衿をくける

赤ちゃん浴衣を作る Day13 袖をつける・縫い代をくける

赤ちゃん浴衣を作る Day14   腰揚げ・肩揚げ・(共衿つけ)

赤ちゃん浴衣を作る Day15(最終日) 胸ひもをつける・紐飾り・背守り