こどもの浴衣（四つ身）を作る Day7 脇縫い代の始末・身八ツ口のかんぬきどめ

初回投稿日：2018年6月29日

最終更新日：2020年3月20日

もくじ

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脇縫い代の始末（耳ぐけ）

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脇の縫い代は、脇縫いの後に0.2cmのきせをかけて、前身頃側に倒してあります。

この、前身頃側に倒した「脇縫い代」をぐるりと耳ぐけします。

つまり、「裾⇒脇⇒身八ツ口⇒袖付け⇒肩山⇒（反対側も同様）⇒裾」を、すべて耳ぐけにします。

※一本の糸で縫ったほうが余計な玉止めがなくて良いのですが、四つ身だと結構な距離になります。糸が絡まったりして難しそうでしたら、２～３の部位に分けて縫ってもOKです。

※左脇は裾側から、右脇はDay6で三角に開いた後身頃側の縫い代から耳ぐけを始めます（下図参照）。

※後で裾をくけるときに縫い代を切り取るので、裾ぐけ縫い代2cmよりちょっと上ぐらいからくけます。

☆あわせて読みたい☆

裾ぐけの前に厚みを減らす処理について

赤ちゃん浴衣（一つ身）を作る Day9 - 着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

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耳ぐけのやり方

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耳ぐけは、耳を簡単に処理するための、和裁の縫い方です。浴衣では縫い代の処理に耳ぐけを使います。

ちなみに、正絹の単衣着物など、高級な着物の場合は、同様の部位を処理する際、丁寧に「三つ折りぐけ」にします。

くけ台と掛け針を使って以下のように縫います。

☟断面図（赤い線が縫い糸です）

☟実際の縫い目（裏側から見たところ）

☟縫い方（一針目）

一針目は2枚一緒にすくう

☟縫い方（二針目）

二針目は布と布の間を通す

表側から見ると、縫い目が小さく目立たないようになっています。

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身八つ口止まりの閂止め（かんぬきどめ）

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身八つ口止まりは破けやすいポイントなので、閂止め（かんぬきどめ）で補強します。

(1) 裏側で玉結びをしてから、布の表側に糸を2本渡す（3ミリぐらい）

(2) 2本の糸の周りに巻き付けるように糸を何度もくぐらせる。

※針の頭からくぐらせる

(3) 巻き付け終わったら布の裏側で玉止めする。

絵が上手に描けないのでわかりにくいと思いますが下のようなイメージです。

閂止めのイメージ図

☟2本糸に糸をくぐらせていく

※上の写真では、わかりやすいように、少し大きめに糸を渡してあります（実際はもっと小さいです）

☟縫い終わったところ

閂止めは、後で「袖付け止まり」でも行います（身八つ口と袖付けどまりで合計6か所）。

次回は、裾をくけます。

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記事『こどもの浴衣を作る』へのリンク

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子どもの着物（四つ身）を手作り 

こどもの浴衣を作る Day1　生地の下準備・裁断

こどもの浴衣を作る Day2　胸ひもを縫う・丸み型を作る

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こどもの浴衣を作る Day4　身頃と衽の印付け・背縫い

こどもの浴衣を作る Day5　つまみ衽を縫う・褄下ぐけ

こどもの浴衣を作る Day6　脇縫い・かくしじつけ

こどもの浴衣を作る Day7　脇縫い代の始末・身八つ口の閂止め👈いまここ

こどもの浴衣を作る Day8　裾をくける

こどもの浴衣を作る Day9　衿をつける

こどもの浴衣を作る Day10 衿芯を縫い付ける・洗濯止め

こどもの浴衣を作る Day11 衿先止め・衿をくける・共衿をかける

こどもの浴衣を作る Day12 袖をつける・縫い代をくける

こどもの浴衣を作る Day13 腰揚げ・肩揚げ

こどもの浴衣を作る Day14 （最終日）胸ひもをつける・紐飾り