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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

着物コーディネートのヒント 白洲正子のおしゃれ

 

着物を着ていると、着物のコーディネートについてあれこれ考えるのが一番の楽しみです。

 

こんな色柄の着物にはこんな帯が合う云々…という具体的なヒントは、もちろん参考にはなるのですが、自分に似合わなければ意味がありません。。

 

最近は、着物をおしゃれに着こなす人はどんなことを考えて着物を選ぶのかな?というほうが知りたいと思うようになりました。

 

過去記事では、アンティーク着物で有名な池田重子さんの言葉を紹介しました。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

 


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白洲正子流のおしゃれー心を磨く88の言葉』

 

今回は、白洲正子流の着こなしについて、長女である牧山桂子さんの著書『白洲正子のおしゃれ―心を磨く88の言葉』から、いくつかピックアップしてみました!

 

☟こちらの本です。

白洲正子ってどんな人

 

白洲正子(1910-1998)は、GHQ占領下に吉田茂首相の側近として活躍した白洲次郎の妻です。

 

☟夫の白洲次郎はイケメン実業家(こう書くと胡散臭いけど、本物の昭和の美男子ですね~)

数年前に白洲次郎の生涯がドラマ化されたのを見た覚えがあります。マッカーサーを怒鳴りつけたとか真偽不明の逸話が色々と残る魅力的な人物のようです。

 

こんな有名人の夫を持つ正子(なぜか、正子さんではなく正子と呼びたくなる)ですが、正子本人も決して負けない個性の持ち主だったようです。伯爵家の生まれというお嬢様で、幼少期から能を習い、14歳の時に女性として初めて能舞台に立っています。

 

海外留学経験もある国際派ですが、着物や骨董など日本の美についての造詣が深く、銀座で染織工芸店を経営しながら、随筆家としても活動しました。

 

上の写真からもわかるように、すらりとして割とカッコいい系の人ですので、着物の好みもさっぱり系でちょっと中性的な感じです。

 

白洲正子が好んだ着物

 

白洲正子は、結城紬や上布、綿薩摩、型染や刺し子の帯などを好んだようです。半幅帯もお気に入りだったそうです。

 

実際に正子が着ていた着物の画像を探したら、一昨年の松屋銀座特別展HP内に画像がたくさん掲載されていましたので、リンクを貼ってみました。

 

詳しくご覧になりたい場合は、リンク先で大きな画像が見られます。

 

www.fashion-headline.com

 

結城紬の着物

www.fashion-headline.com

 

古澤万千子作の帯三種

www.fashion-headline.com

 

柳悦博が織った生地を古澤万千子が染めた着物「梅二月」

www.fashion-headline.com

 


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白洲正子の言葉から

①『安全第一はたのしみがない』

 

白洲正子の着物の好みが何となくわかったところで、白洲正子の言葉から、着物コーディネートのヒントになりそうなものをピックアップしてみます!

 

失敗しないよう、間違いのないよう、安全第一を目ざすのも怪我の元です。たのしみがないから、直ぐあきる。物を覚えるのに、痛いおもいや恥ずかしい目をおそれたのでは成功しない。きものを見る眼も同じことです。

『きもの美』「きものを選ぶ眼」

 

着物って、どうしても失敗を恐れる気持ちが付きまとうのは何故でしょうね…。

 

着物を着て街を歩く人が少ないので、注目されているような気になってしまうのかもしれません。

 

着物初心者が必ず一度は悩むポイントではないでしょうか。

 

でも、白洲正子のような人に「失敗を恐れるな」と言われると、ちょっと勇気が湧いてきます。

 

おしゃれに着物を着こなせるようになりたいなら、失敗を恐れずにどんどん着て、楽しめばいいんですね!

 

②『身につくまで、着る』

 

ほかに、こんな言葉もありました。これぐらいの境地に達するまで、着物を着たいものです。

 

身につくというのは、ふだん着にきることです。意識しないで、自然に着ることです。

「きものと洋服」

 

私は、美しいきものはほしくない。顔のきれいな人が羨ましいとも思わない。ただ、人ときものの完全な調和をのぞむのである。

「調和」

 

正子は、着物も洋服も同じく「着る物」という考えの人だったようですので、着物に対してのみの言葉ではないと思います。

 

私自身は、「洋服よりも着物の方が好き。チビだから洋服は似合わない。」などと考えて、洋服は適当になりがちなので、ちょっと反省しました。

 

きっと、着物を本当に素敵に着こなせる人は、洋服も同じで、自分のぴったり合ったおしゃれな装いができる人なのでしょう。

 

今回は、牧山桂子さん(白洲正子の長女)が白洲正子の著書から選んだ言葉をパラパラと眺めただけなので、原著である正子本人の著書をもっとちゃんと読んでみようと思います!

 

 

おしまい☆彡