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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

ハロウィンだけじゃない 吉祥紋様の蝙蝠(こうもり)

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もくじ

 

吉祥紋様の蝙蝠

日本でもすっかりハロウィンが定着しつつありますね。

 

さて、ハロウィンといえば、パンプキンや蜘蛛の巣などと並んで、蝙蝠も定番モチーフです。

 

着物でハロウィンパーティー🎃とかいいかも~とお考えでしたら、蝙蝠のモチーフがおすすめ。

 

蝙蝠は、「蝠」の音が「福」と同じなのだそうで、中国では古来吉祥紋様とされてきたそうです。

 

そのため、蝙蝠文は日本でも器物や着物の柄にしばしば用いられましたが、特に歌舞伎役者の7世市川團十郎のお気に入りだったそうで、蝙蝠を使ったデザインを色々と考案して江戸の庶民の間に大流行させたのだとか。

 

なお、團十郎が正式な家紋の他に、替え紋として「蝙蝠」を用いたとの話がよくありますが、どうやらこれは間違いで、あくまでも柄として使用したようです。

 

以下、家紋研究家の森本勇矢さん(京都家紋研究会会長)のブログから引用です。

インターネットや様々な家紋の書籍を読むと極まれではあるが、この七代目「市川團十郎」が蝙蝠の柄を流行らせ、「蝙蝠紋を替え紋」とした、という記述を見かけることがある。
ところがいくら調べても市川團十郎が使用した蝙蝠の替え紋というものは一切見つからないのだ。
らちがあかないと判断した私は市川團十郎事務所に直接メールで問い合わせたことがある。
その答えは
市川團十郎家の家紋はあくまで三升、掘越家の家紋は近衛牡丹、それを簡略化して舞台で使うようにした替え紋が杏葉牡丹、これしかありません」
とのことだった。
蝙蝠は柄だけであるということであった。

http://arkness.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

 

arkness.blog.fc2.com

 

ネット上の情報って難しいですね。でも、蝙蝠柄が着物の柄などとして江戸時代に大流行したのは間違いないようです!

 

ということで、吉祥紋様である蝙蝠はハロウィンの季節以外でも楽しめるので、ちょっと探してみました!

 

蝙蝠柄の帯

 

『京たまゆら』さんの西陣名古屋帯(こうもり)

 

 上品な蝙蝠さんですね~。小紋に合わせて、歌舞伎鑑賞などにも良さそうです。

 

 『きものほ乃香』さんの木綿帯(瓢箪と蝙蝠)

 

カジュアルに着用できそうです。半幅帯にして夏には浴衣に合わせたい感じです。

「こうもり」は夏の季語でもあるそうです。

 

蝙蝠柄の帯揚げ&半衿

 『街着屋』さんから、撫松庵のラッキーモチーフ帯揚

 

宝尽くしのほかにもラッキーモチーフだらけで、お正月にもいいかもしれません。 

 

 『キタヤマイロハ』さんの友禅半衿(黒格子にコウモリ)

 

男物だそうですが、女性が使用しても渋い感じで良さそうです。

 

蝙蝠の帯留

 『京都きもの町』さんのシルバー帯留

 

繊細な意匠なので、上品かわいい装いになりそうです。

 

 『キモノ千壹屋本店』さんの墨黒和蝙蝠の帯留

 

 アンティーク着物に似合いそうです。

 

いかがでしたか~?

吉祥紋様としての蝙蝠さんにもぜひ注目してみてくださいね~。