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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

昭和元禄落語心中の美しき男子着物に注目!

 

もくじ

 

昭和元禄落語心中の美しき男子着物

昭和元禄落語心中』というドラマがNHKで放送されていますね。

www.nhk.or.jp

 

原作の漫画を読んだことがなく、これまで落語にもそれほど興味がなかったのですが、第3話を何となく見てみたら、若手人気俳優さんの男子着物がなんて素敵!

 

毎回録画して見ることにしました~。

 

☟原作はこちら

 

もちろん着物好きとしては、みよ吉さんの浴衣やお着物姿も色っぽくて素敵だわ~と、帯締め帯揚げまで目を皿のようにして見入っているのですが。

thetv.jp

 

なんといっても、菊比古さんの着物姿が素敵です。

thetv.jp

 

岡田将生さんご本人の美しさもさることながら、すらりとした現代的な体形で美しく着物を着こなしているのが素晴らしいですね。

 

岡田将生さんは、以前にも着物姿で登場されているようなので、着物に慣れているんですね!

www.tokyoheadline.com

 

こんな素敵な着物男子がもっと増えたらいいのにな~と願って、男子着物について簡単にまとめてみます。

 

男性の着物

女性の着物との違い

おはしょりが無い=対丈(ついたけ)で着る

natalie.mu

女性はだいたい自分の身長ぐらいの身丈の着物を折り上げて(=おはしょり)着物を着ます。

男性は自分の着丈そのままの着物をストンとそのまま着る(=対丈)ので、ある意味着付けが簡単です。

 

袖は人形仕立て

昭和元禄落語心中にもこんなシーンが出てくるかもしれませんが、男性は袂(たもと)にお財布とか小銭をひょいと入れますね。

女性にはできません。振りから落としておしまいです。

男性はなぜできるかというと、振りがない「人形仕立て」で袖が袋状になっているからです。

寒い日に袖口に両手を突っ込んでいるシーンもよくありますが、袋状になっているから温かいのでしょうか(あまり素敵な恰好でもないので、おすすめはしません)。

ちなみに、子どもの着物の場合は、男の子でも人形仕立てにはせず、振りがあります。

 

裏地は通し裏

女性着物の裏地は、通常白の胴裏地と、裾回し・袖口に八掛地を縫い合わせて使用します。

男性着物の裏地は、紺系や茶系、緑系などの比較的濃いめの色の裏地を全体につけます(=通し裏)。最近は明るめの色もあるみたいです。女性と同じで、裾と袖口には「ふき」を出します。

裏地は、高級な表地には正絹の羽二重を使用しますが、もう少し普段着よりなら、木綿の裏地を使用するのが一般的です。

ちなみに、女性が通し裏で仕立てるのも通っぽくておしゃれです♪

 

着物の生地

着物の表地は、正絹ですと大島などの紬や西陣お召が一般的です。女性の着物のようにさまざまな色柄の生地が使用されることはなく、無地や無地に近い織柄や縞柄で、藍色、灰色、緑色、茶色などの渋い色が多いです。

女性のように柄もなく、あまり派手な色だと笑点みたいになってしまうので、男性着物は生地そのものの良さが勝負!という感じです。

個人的には、節紬とかちょっと光沢のある紬の生地とかいいかも~と、昭和元禄落語心中の着物をチェックしているところです。。

ほかにも、最近では、普段着物用にデニム着物もすっかり定着してきましたね。

本格的な着物の前に、このあたりから挑戦してみるといいかもしれません。

 

 

帯は角帯を男結びに

男性用の帯は博多織などの角帯を男結び(貝の口)にします。女性のようにお太鼓結びにしたりはしないので、帯枕、帯揚げ、帯締め帯留めなどの小物類もありません。

 

www.youtube.com

 

なお、男性の帯結びは「貝の口」以外にもありますし、貝の口結びは女性もします。

 

男子着物を格好良く着こなすには

女性は帯をウェストの高さで結びます(若いほど胸高です)が、男性は腰骨ぐらいに少し下げ気味に帯を結びます。

下腹が出ているぐらいが格好良く見える(恰幅がよいというやつです)ので、あまり細身の方はタオルを巻くなどして補正する場合もあります。

帯の上にちょっとお腹のお肉が乗ってる感じがちょうどよいのですなー。

 

羽織姿もおしゃれ

女性よりもアイテム数の少ない男子着物においては、羽織が重要なおしゃれポイントです。

着物と同じ生地で仕立てるアンサンブルだけでなく、着物と違う色でコーディネートを楽しむこともできます。

そして何と言っても普段は見えない羽織裏で楽しむのが、昔から男性のおしゃれの真骨頂です。

昔だったら、富士山だとか、鷹だとか、帆船だとか、虎だとかが好まれたようですが、もっと現代的な感覚で選んでみても面白そうです。

 

☟例えば、「ワカモノキモノ」さんの黒猫柄とか

 

 

 羽織紐も、女性に比べてアイテム数の少ない男子着物で楽しめるおしゃれアイテムです。

羽織紐なら、地味な男子着物の差し色として、お好きな色が使えますよ~。

 

 

いかがでしたか?

昭和元禄落語心中の男子着物をこれからも毎回チェックしていこうかなーと思います。

 

★おまけ★

やっぱり着こなしは、平田満さんが一番ですね! さすが師匠。

お腹が出ているというわけでもないけど、何だかしっくり。男性は中年以降こそ着物が似合うともいえるので、若者だけでなく、世の中年男性にはぜひ着物に挑戦していただきたいところです!