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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

こどものウール着物を手作り 袖口は「まつりぐけ」

 

初回投稿日:2018年11月26日

最終更新日:2020年11月17日

 

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こんにちは! 子供の浴衣や着物をせっせと手作りしているtsupiccoroです。

 

冬の子供着物を手作りするなら、ウール着物がおすすめ。

 

ひとえ仕立てなので、浴衣感覚で簡単に作れます。

 

ミシン仕立てだと縫い目が目立ってしまう【袖口】も、和裁の「くけ縫い」ならきれいに仕上がります。

 

ウール着物の場合は、「三つ折りぐけ」ではなく、「まつりぐけ」にしましょう!

 

 


くけ縫いとは


 

【くけ縫い】は、和裁の特徴的な縫い方の一つです。

 

浴衣など、【ひとえ仕立て】の着物を作るときには、くけ縫いをする場所がたくさんあります。

 

表地を小さくすくって縫うので、表側から縫い目が見えにくいのが特徴です。

 

浴衣を手作りする時にミシンを併用する場合も、「くけ縫い」にする部位だけは、手縫いにすることをおすすめします。

 

tsupiccoro.hatenablog.com

 

くけ縫いの種類

 

和裁で使われる「くけ縫い」には以下のものがあります。

 

本ぐけ:浴衣を縫うときには使いません

三つ折りぐけ:浴衣の「袖口」「裾」「褄下」など

耳ぐけ:縫い代が耳の時に使います

まつりぐけ:ウールなど厚手の生地に使う

よりぐけ:夏物など薄手の生地に使う

千鳥ぐけ:羽織の裏地や肩当てなどに使う

 

袖口のくけ方

 

【ひとえ仕立て】の着物は袖口をくけ縫いにしますが、生地によって以下のように使い分けます。

 

浴衣やひとえ着物(普通地):三つ折りぐけ

正絹の夏着物(薄地):よりぐけ

ウール着物(厚地):まつりぐけ

 


ウール着物の袖口は【まつりぐけ 】


 


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ウール生地は厚地で弾力があるので、浴衣のように袖口を「三つ折りぐけ」にしようとすると、生地が丸まってうまくいきません。

 

ウール生地の場合は、「まつりぐけ」にします。

 

私は洋裁に詳しくないのですが、「まつり縫い」と同じ縫い方だと思っていいようなので、「三つ折りぐけ」よりもむしろ馴染みがあるという方が多いかもしれません。

 

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まつりぐけのやり方

 

① 三つ折りにした折山を小さくすくう

 

② 斜め2mmぐらい先の表地を小さくすくう

 

③ 再び折山を小さくすくう

 

この繰り返しで、表側の針目の間隔は4mmぐらいになります。

 

【ひとえ仕立て】では、他にも、褄下、脇、裾などを【くけ縫い】にします。

 

ウール着物のときに【まつりぐけ】をするのは、くけ巾(0.3cm)の狭い袖口のみです。

 

ほかの部位は、浴衣などと同じく【三つ折りぐけ】で縫います。

 


『ウール着物の作り方』記事一覧


  

 

いかがでしたか?

 

昭和レトロ✨なウール着物で、冬の親子着物ライフを楽しんでみませんか?