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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

子供のウール着物を手作り 印付けは【切りじつけ】がおすすめ!

 

初回投稿日:2018年11月25日

最終更新日:2020年11月14日

 

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こんにちは! 子供の浴衣や着物をせっせと手作りしているtsupiccoroです。

 

冬の子供着物を手作りするなら、ウール着物がおすすめです。

 

ウール着物は【ひとえ仕立て】なので浴衣とほとんど同じ要領で作れます。

 

ウール生地は【へら】で印を付けにくいので、『切りじつけ』で印をつけましょう!

 

 


和裁の印付け


「へら」を使うのが基本

 

和裁では、普通は「へら」で印付けをします。

 

「へら」を使うメリット:

  • 慣れれば早い
  • 一度に複数枚の印付けが可能
  • 裏側からも印が見える

 

☟和裁用の「へら」

 

☟「へら台」の上で印つけをします

 

初心者はフリクションペンもおすすめ

 

へらには多くのメリットがありますが、なかなか使い慣れない…

 

という方には、「フリクションペン」もおすすめです。

 

アイロンで消えるので、チャコペンよりも安心して使えますよ!

 

☟アイロンで消えるから便利なような不便なような…?

『切りじつけ』も活用しましょう!

 

ウール生地など「へら」で印がつきにくい場合、糸で印をつける「切りじつけ」という方法があります。

 

『切りびつけ』や『きりび』と呼ぶ場合もあります。

 

これはちゃんとした和裁の手技なのです!

  

フリクションペンやチャコペンで印をつける場合、1枚ずつ印付けをしなければなりません。

 

「切りじつけ」なら、「へら」と同様、複数枚同時に、かつ、裏表同時に印付けができるので、圧倒的に時短になります。

 


「切りじつけ」のやり方


 


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材料:「しろも」を使用

 

糸は、しつけ糸の「しろも」を使用するとよいでしょう。

 

しろもの特長:

◎少し毛羽だっているので、印をつけた糸が抜けにくい!

 

☟「しろも」

しろもの綛(かせ)は、こんがらがりやすいので、最初に処理をしておきましょう。

 

☟しろもの扱い方

tsupiccoro.hatenablog.com

 

道具:切れ味の良い握り鋏がおすすめ

 

切るときにもたもたして、糸が抜けてしまわないように、切れ味の良い鋏でぱぱっと糸を切る必要があります。

 

切れ味の良い糸切り鋏を使用しましょう!

 

☟おすすめは握り鋏

 

以下の記事もあわせてご参照ください。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

「切りじつけ」の手順

 

① 糸を二本取りにして、針に通す(玉結びはしない)。

 

② 印をつけたい場所を一針縫って、糸を切る。

 

※後で布を持ち上げて間の糸を切るので、糸を少しだけ余分にしておきます。

 

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※複数枚同時に印付けをする場合は、位置がずれないように、針を上からまっすぐ刺します。

 

③ 糸が抜けないように、重なった布を1枚ずつそーっと持ち上げて、間の糸を切る。

 

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④ 最後に、指で糸をちょっとおさえるようにしておくと、糸が抜けにくくなります。

 

※2本どりの糸が2か所ずつ付くので、どれかが抜けても糸が残ります。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

ウール生地の印付けには、『切りじつけ』がおすすめです。

 

やってみると意外と簡単にできて便利ですよ!