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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

着物で季節を感じよう! 蓮始開(はすはじめてひらく)

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もくじ

 

着物歳時記:「蓮始開(はすはじめてひらく)」

着物を着る楽しみの一つは、季節感を感じられることだと思っています。

 

大きくわければ春夏秋冬ですが、十二の月ごと、二十四節気、さらには七十二候と少しずつ移りかわる季節を着物と一緒に楽しみましょう!

 

「七十二候」は二十四節気をさらに3つずつ(初候・次候・末候)に分けたもので、古代中国の起源ですが、日本の気候風土に合うように改訂されているそうです。

 

さて、7月12日~16日ごろは、二十四節気の「小暑」のうち次候の「蓮始開(はすはじめてひらく」にあたります。

 

実際の蓮の開花状況はどうでしょうか。

 

埼玉県行田市の『古代蓮の里』のインスタグラムをのぞいてみました。

 
 
 
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本日の開花状況です。

古代蓮会館(@g_kodaihasu)がシェアした投稿 -

 

蓮の花、咲いてますね~。咲くときに音がするっていうのは本当かな~。

 

古代蓮の里へのアクセス

 

ところで、どうして「古代蓮」というのか気になりますね。

 

大賀蓮と行田蓮

古代蓮としては、1951年千葉県千葉市検見川の東京大学厚生農場で遺跡から出土した2000年前の蓮の実から開花した「大賀蓮」が有名です。

大賀蓮の名前は、この古代蓮を開花させた大賀博士に由来し、大賀蓮は国内外に根分けされ、あちこちで花を咲かせています。

埼玉県行田市の「行田蓮」は、1971年焼却場施設の建設中、掘削された場所に水がたまってできた池で、地中深く眠っていた蓮の種が千年以上の時を経て自然開花したのだそうです。

大賀蓮の一件から、こちらも古代蓮ではないかと考えられ、年代測定されたところ1400年以上前の古代蓮であるということが判明しました。

 

着物でお出かけするなら

蓮の花を見に着物でお出かけなんていかがでしょうか?着物に日傘で蓮の花を見に行ってみたいな~。

蓮の花を見に行くなら午前中なるべく早めの時間がいいようですよ。

www.jalan.net

 

蓮と睡蓮の違いは?

どちらも水辺の花で混同しがちですが、見分けるのはそれほど難しくないようです。

一部例外もあるようですが、基本的には以下のような違いがあります。

 

★葉っぱで見分ける★

  • 蓮の葉は、緑色で切り込みがなく、水をはじく。水面より高くのびる。
  • 睡蓮の葉は、緑色の他にも赤っぽいのやまだら模様のものがある。切り込みがあり、水面に浮かんでいる。

 

★花で見分ける★

  • 蓮の花は、水面より高くのびて咲く。蕾がきれい。
  • 睡蓮の花は、水面近くに咲くものが多い(熱帯性のものは水面よりのびる)。
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    蓮                 睡蓮


日本原産の睡蓮:ひつじ草

現在、日本でよく見られる睡蓮はほとんどが明治期に観賞用に輸入された外来種なのだそうです。

 

これに対して、「未草(ひつじぐさ)」は日本固有種の睡蓮なのだとか。

 

以下がひつじ草だそうです。可憐なお花ですね~。

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ひつじ草(画像出典:写真AC)

 

帯留めのモチーフで、睡蓮の葉の上に蛙が乗っているものを見かけますが、「ひつじ草と蛙」と呼ばれたりするので、ひつじ草は睡蓮の古い呼び方だと思っていたら、違ったんですね! 

 

こちらは、蛙さんが蓮に乗っています(葉っぱに切れ込みがないよ!)

 

これは、「蓮の葉にカエル」とあるけど、睡蓮のようにも見えるなー。でもかわいい。

 

 

着物まわりの小物で季節を感じる!

七十二候「蓮始開」にちなんで、蓮のお花の帯留めなんかも素敵です♪

 

 

かんざしも涼し気でいいですね~。

 

ちなみに帯ですと、蓮の花はお釈迦様を連想させるため、法事用の帯にも多い柄ですので、明るい色目のものを選んだほうがよさそうです。

 

撫松庵の半幅帯が素敵だな♪

 

こっちの半幅帯も渋めでなかなかいいですね~。

 

いかがでしたか?

着物と着物まわりの小物たちで季節を感じて楽しみましょう!

 

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