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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

紐飾りを縫う 『蝶』のもよう

 

娘の四つ身ウール着物の紐飾りを縫っています。

 

今回は、『背守り練習帖』から娘ちゃん自ら選んでもらったら、「ちどり」と「蝶」がいいというので、左右別々にしてみました。

 

☟「ちどり」

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続いて、「蝶」も縫ってみたいと思います~。

 

蝶:

華麗に変態を遂げる蝶に、生命の蘇りを見た武士は陣羽織などに好んで蝶の文様を使った。蝶を魂の姿と見たのは中国の影響か。子どもの魂はふと、抜け易い。魂を繋ぐために、背中に蝶を縫い取りたい。

             下中菜穂『背守り練習帖』field noteより 

 

へー陣羽織の蝶の模様はどんなのかな~と探してみました。

 

東京国立博物館に、信長が着用したと伝えられる陣羽織が所蔵されています。大きな蝶の模様が描かれています(刺繍でしょうか?)。

 

東京国立博物館HP内の画像検索ページはこちらから

【画像検索】https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/

 

そういえば、平家の紋章も揚羽蝶ですね。

蝶々って、少女向きの模様というイメージがありますが、意外とそうでもないみたいです。。

 

話がすっかり横にそれましたが、蝶の紐飾りはこんな感じにできました!

 

タテヨコの比率がちょっと合わない感じだったので、背守り練習帖の図案をちょっと変えてしまいました~。

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ちょっと糸が浮いてしまった。へたくそだけど、愛情はこもっているのだ。

 

おしまい☆彡

 

 

 

 

紐飾りを縫う 『ちどり』のもよう 

 

娘の四つ身ウール着物の胸ひもに、「紐飾り」を縫っていきたいと思います。

 

紐飾りには、「輪鼓(りゅうご)」という縦長の幾何学模様がよく使われますが、もう少しかわいいのにしてみたいな~と思って、最近は動物柄にしたりしています。

 

☟夏に縫った浴衣の紐飾りは「うさぎ」

tsupiccoro.hatenablog.com

 

今回は、『背守り練習帖』の型紙集の中から娘ちゃんに選んでもらいました。

 

「ちどり」か「蝶」のどっちがいいかな~きめられな~い、とのことなので、左右で違う紐飾りにしてみたいと思います♪

 

ちどり:

「波にちどり」これほどこの文様が愛されてきたのは、私達の祖先が、そういう水辺の風景の中で暮らして来たということなのだろう。

               下中菜穂『背守り練習帖』field noteより

 

☟鉛筆で下描き

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☟二本取りの糸で、返し縫いを繰り返して縫っていきます。

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☟2本の糸がよじれないようにして…できたー!

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ちょっと不細工でも、それも味わいということで…

 

おしまい☆彡

 

 

下中菜穂さんの『背守り練習帖』は、一つ身の背守りだけでなく、四つ身の紐飾りにも。

 

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もくじ

 

背守りとは?

赤ちゃんに着せる一つ身の着物には、背縫いがありません。

 

反物の幅(約37cm)で背中の幅が足りてしまうのです。本当に小さくってかわいいです!

 

まだ乳幼児の死亡率が高かった頃、縫い目👁のない背中から魔物が入り込んで、赤ちゃんに災いをもたらすと考えられていました。

 

背縫いの無い一つ身に、縫い目👁を作って赤ちゃんを守ろうとしたのが、「背守り」です。

 

もともとは、ぐし縫いのような簡素な縫い目でしたが、縁起の良い柄を刺繍するなど、装飾的な要素も加わっていきました。

 

背守りは、我が子を守りたい、かわいい柄をつけてあげたいという母の愛なんですねー。

 

 


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『背守り練習帖』

一つ身を縫うなら、背守りを縫ってみたいですよね! 我が子を魔物から守ってやらねば!

 

でも、背守りって実際どんな図案があるのか、どうやって縫ったらよいのか…

 

そこでおすすめなのが、下中菜穂さんの『背守り練習帖』です。

 

 

下中菜穂さんは、過去記事でご紹介した『こども文様ずかん』の著者でもあります。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

 それでは、『背守り練習帖』の中身をご紹介していきます~。

 

練習帖とありますが、小さな四角い箱に、背守りを縫うための練習キットが入っています。

 

☟キット内容は以下の通り

  1. ブックレット(128ページ)
  2. 型紙集(背守りの型紙48種!)
  3. 糸(赤・黄緑・紫)
  4. 針(一本)
  5. 薄紙(1枚)
  6. 丸い紙(4枚)
  7. 段ボール(針を刺すための下敷き)

針と糸までついていて、至れり尽くせりのキットです♪

 

☟ブックレットの表紙

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ブックレットは、素敵な背守りの写真を見るだけでも楽しいですが、文様についての解説や、裁縫にまつわる著者の想い出などの文章も面白いです。

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☟型紙集には48種の背守り図案(ちらっとだけ)

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☟かわいい糸巻きにも著者のこだわりを感じます。

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☟その他練習用の紙など

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使ってみる

せっかくキットになっているのですが、私は、もっぱら型紙集から好きな図案をピックアップして、実際に一つ身の着物に背守りを縫ったりしています。

 

tsupiccoro.hatenablog.com

 

四つ身着物の紐飾りにも使えます♪

tsupiccoro.hatenablog.com

 

お裁縫キットとしても、和の文化についての読み物としても、とてもおすすめの一冊です。

 

おしまい☆彡

 

 

手作りリバーシブル帯なら、思いきりクリスマス柄も良し。

 

もくじ

 

11月も終わりが近づいて、そろそろクリスマス気分になってきました。

 

市販の帯で本気のクリスマス柄というのは、クリスマス限定かと思うとちょっと勇気が要ります。

 

コットン生地で手作りの半幅帯なら、思いっきりクリスマスっぽい柄でもいいかも~と思って、コットン生地を物色しています。

 

クリスマス柄のコットン生地 

 布と手芸つばめやさんの『モミの木の森に降る雪』

 

こちらはライトブルーですが、ネイビーやグリーンも捨てがたい。

ちょっとファンタジックな感じが素敵。 

 

日暮里トマトさんの小鳥柄USAコットン

 

クリスマス柄なら本場USAコットンがおすすめです。

USAコットンは大胆な色柄が多いイメージですが、こんな繊細な感じもあるんですね!

 

 毛糸・手芸・コットン柳屋さんのクリスマスプレゼント柄

 

こちらもUSAコットンです。

ちょっとアンティーク風な柄がかわいい!

 

京都カナリヤ手芸店さんの『クルミ割り人形』

 

これぞUSAコットン。

 

この生地は前々から目をつけていて、あああ~欲しい~~。我慢できそうにありません。たぶんお買い上げです。。

 

柄が大き目だから、半幅じゃなくて京袋帯がいいかな♪

 

リバーシブル帯がおすすめ

市販のコットン半幅帯もリバーシブルのものが多いと思いますが、リバーシブルにして、裏側にシンプルな色柄の生地を使用すれば、クリスマス以外でも使用できます。

 

 ☟例えばこんなの

 

 

 ☟半幅帯でも、京袋帯でもミシンで簡単に手作りできちゃいます♪

tsupiccoro.hatenablog.com

tsupiccoro.hatenablog.com

 

さてさて、いま作っているウール着物が出来上がったら、帯をつくろうかな~。

 

 

 

クリスマス気分の着物なら、柊のかわりに南天もようなど。

 

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クリスマスといえば、もみの木や柊の葉の緑色に、柊の実や林檎の赤い色で、クリスマスカラーですね!

 

柊の葉っぱのギザギザは「キリストの受難」、柊の赤い実は「キリストの流した血」を表すというのを聞いたことがありますが…。

 

我が家では、まあ何となくクリスマスツリーやクリスマスリースを飾って、季節のイベントとして楽しむ程度です。

 

クリスマスマーケットも、この季節に親子着物でお出かけするのに悪くありません。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

着物をクリスマスっぽくするなら、柊と同じ赤い実の「南天」の模様はいかがでしょうか。

 

南天「難(なん)を転ずる」ということで、縁起の良い柄とされていて、着物や帯の図案によく使われています。

 

クリスマスツリーとか、クリスマスリースとか、トナカイとか、本気のクリスマス柄だと、クリスマスを過ぎたら着用できませんが、南天ならお正月用にももってこいのおすすめの模様です。

 

ということで、南天模様の着物や帯などを探してみました~。

 


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南天模様の着物

リサイクル着物福服さんの正絹小紋

 

いかにも!という感じではなく、ほどよくクリスマスカラーです。

 

ちなみに、福服さんは、デッドストックのウール反物などもお安く取り扱っているので、HPをちょいちょい覗いています。 

 

西陣こもの屋さんの洗える綿着物

 

 こちらは単衣仕立てなのですが、コットンならではの素敵な柄です。

 

南天模様の帯や小物

でぃあじゃぱんさんのMAISON BLANCHE半幅帯

 

やはりコットンですが、グレー地に赤い実が素敵です♪

リバーシブルなのも良いですね。半幅帯なので、気軽に使えそうです。黒系や茶系のしぶーい紬の着物に合わせてみたい!

 

創美苑さんのヒヨドリジョウゴ柄九寸名古屋帯

 紋意匠のネイビー地に『ヒヨドリジョウゴ』の実が描かれたお太鼓柄の九寸名古屋帯です。

ヒヨドリジョウゴは、南天とよく似た赤い実をつける、つる性の野草です。

 

 和装小物さんびさんの正絹縮緬地刺繍半衿

 

半衿でちょっとだけクリスマス気分というのもいいかも~。

そして、半衿つけってやっぱり面倒なので、このままお正月までいけるというのも魅力的です。

 

biyudoさんの日本刺繍の帯留

www.creema.jp

美しい日本刺繍の帯留めです。きちんと手作りされているものはやっぱり良い!

これ欲しいなー。買っちゃおうかなー。

 

帯留めなら、クリスマスツリーもいいかも。

 

☟同じくbiyudoさんの日本刺繍の帯留

www.creema.jp

 

帯留めなどは、ハンドメイドサイトのcreemaがおすすめです。

 

ハンドメイドサイトであまりお買物をしたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、creemaは本格的なクリエイターさんの登録が多いので、きっと気に入る作品が見つかりますよ~。

 

 

何だかだんだんクリスマス気分が盛り上がってきました~。

そろそろクリスマスツリーを出そうかな!