着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

赤ちゃん浴衣(一つ身)を作る Day14

 

14日目のメニューです。

 

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腰揚げを縫う

(1) 腰揚げの揚げ寸法を決める。

揚げ寸法=(A:着物の身丈)ー(B:子どもの着丈)

A:着物の身丈は、実際に背中心のところで測る。

B:子どもの着丈は、首の後ろからくるぶし上ぐらいまでの高さを測る。

(2) 揚げ寸法が決まったら、揚げ山の位置と腰揚げを縫う位置を決めて、印をつける。

※揚げ山の位置は、出来上がりが6:4になるように計算する。

※腰揚げを縫う位置は、揚げ山+揚げ寸法の2分の1で計算する。

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例えば、着物の身丈(A)が84cm、こどもの着丈(B)が60cmなら、

  • 揚げ寸法:84-60=24cm
  • 揚げ山の位置:上から60cm×6/10=36cm
  • 腰揚げを縫う位置:上から36cm+24/2=48cm

※上の計算をしてみて、腰揚げを縫う位置が 身八つ口よりも上に出てしまう場合は、腰揚げの位置を身八つ口よりも下にして、二重揚げにする(下記参照)。

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二重揚げ

(3) 腰揚げの位置が決まったら、揚げ代を持ち上げるようにして、後ろ身頃と前身頃に待ち針を打つ。

(4) 後ろ身頃と前身頃だけ先に腰揚げを縫う。糸を2本どりにして、二目落としで縫う。

※衽はちょっと難しいので、先に後身頃と前身頃だけ縫ってしまうと楽ですよ~。慣れてきたら、衽まで全部待ち針を打ってから一気に縫ってください。

(5) 下前(右側)の衽も同様に折って待ち針でとめてから二目落としで縫う。縫い終わりは衿から横に飛び出した状態になるが、上前の下に隠れるのでそのままでよい。

(6) 上前(左側)は、衿のところを揃えるように折る。衿を揃えるために、衽のところに3つぐらいひだをつくる。ひだを押さえるように小さい縫い目で止めながら縫う(表側の縫い目が目立たないように気を付ける)。

 

二重揚げにする場合:

(1) 身八つ口の下で1回目の腰揚げを縫う(2本取りの糸で二目落とし)。

(2) 揚げ山の位置が6:4(または7:3)になるように、1本目の腰揚げの下でつまみ縫いにする(糸は1本取りで1本目の腰揚げのすぐ下を二目落としで縫う)。

※6:4にすると二重揚げでも揚げきれない!という場合は、7:3にしちゃいます。

 

二重揚げは面倒なので、最初から裁ちきり身丈を一つ身の標準寸法87cmよりも短く70cmぐらいにするという手もあります。

ただし、赤ちゃんは成長が早いので、翌年夏には腰揚げが少なくなりすぎて変!という可能性もあります。

せっかく手縫いで頑張って作っているので長く着られるほうがいいかな~と思いますが、「来年は新しいのを縫えばいいのさ!」という考え方もあります。

 

※下前の縫い終わりがタケノコみたいになっているので、腰揚げの中に折り込んでみたらいい感じに収まりました。。

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肩揚げを縫う

(1) 肩揚げの揚げ寸法を決める。

揚げ寸法=(A:着物の裄)-(B:子どもの着裄)

A:着物の裄を実際に測る

B:子どもの着裄はこどもの首の後ろから手首までを測る

(2) 肩揚げの揚げ山は、肩幅の2分の1と決まっているので、肩山に揚げ山の印をつける。

※揚げ山から衿肩あきまでの長さしか揚げられません。揚げきれない場合は腰揚げと同様に二重揚げにするようですが、私はやったことないです。。

(3) 後身頃は、袖付け止まりまで、揚げ寸法通りにつまんで待ち針を打つ。

(4) 前身頃は、袖付け止まりの2cm上までつまむ。袖付けの2cm上のところで、揚げ山が袖側に1cm寄るようにし、揚げ寸法も1cm少なくなるようにつまみ、待ち針を打つ(下図参照)。

※前身頃側は、胸の厚みに沿わせるために、揚げが浅くなるようになっています。

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※わかりやすいように、上から見たイメージ図ですが、実際には袖がついているのでこんなにきれいに広げることはできません。

 (5) 糸を2本どりにして二目落としで縫う(左肩は後身頃から、右肩は前身頃から縫う)。

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追記:

『ベビー用の被布を作る Day6』では、肩揚げの方法について、もう少し詳しく説明しています。

肩揚げは慣れればそれほど難しくないので、印付けなどはせずに定規をあてながら、ささっと縫うやり方です。合わせてご参照ください。

tsupiccoro.hatenablog.com

 

共衿をかける(省略可)

※一つ身の場合、共衿はかけなくても良いそうなので、省略可能です。私は、衿つけがへたくそなのを隠したいのと、衿がふっくらしているのが好きなので、必ず共衿をつけています。

※テキストによっては、地衿に共衿を縫い付けてから衿付けをするように書いてある場合もあるのですが、このやり方だと、共衿だけ取り換えることができなくなるのでおすすめしません。

そもそも共衿って汚れたら簡単に取り換えられるように付けてあるはずなので…。

 

(1) 共衿を裁つ(剣先より5cmぐらい下までくる長さ)。

(2) 表衿側に共衿を待ち針でとめる。

※剣先より上は0.2cmぐらい地衿より外側に出す。剣先から下は地衿と揃える。

(3) 共衿の両端以外の待ち針をいったん取り外す。

(4) (2)の位置がずれないように押さえながら、そっと待ち針をはずし、内側に付け替える。

(5) 両側の布端を地衿に縫い付ける。

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(6) 再度、(1)と同じように待ち針を打つ。

(7) 表衿側をくける。

(8) 裏衿側に待ち針を打つ。

(9) 裏衿側をくける。

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ついに腰揚げと肩揚げができました~。

次回はいよいよシリーズ最終回。胸ひもをつけて、紐飾りと背守りを縫って完成です!

 

 

記事『赤ちゃん浴衣を作る』へのリンク

赤ちゃん浴衣を作る Day 1 材料と道具の調達

赤ちゃん浴衣を作る Day2 生地の下準備と裁断

赤ちゃん浴衣を作る Day3 胸ひもを縫う

赤ちゃん浴衣を作る Day4 丸み型を作る、袖の印付け、袖を縫う

赤ちゃん浴衣を作る Day5 衽の印付け、褄下をくける

赤ちゃん浴衣を作る Day6 身頃の印付け、脇縫い、かくしじつけ

赤ちゃん浴衣を作る Day7 脇縫い代の始末、身八つ口のかんぬきどめ

赤ちゃん浴衣を作る Day8 前身頃の印付け、衽付け

赤ちゃん浴衣を作る Day9 裾をくける 

赤ちゃん浴衣を作る Day10   衿をつける

赤ちゃん浴衣を作る Day11 衿芯をつける・洗濯止め

赤ちゃん浴衣を作る Day12 衿先止め・衿をくける

赤ちゃん浴衣を作る Day13 袖をつける・縫い代をくける

赤ちゃん浴衣を作る Day14   腰揚げ・肩揚げ・(共衿つけ)

赤ちゃん浴衣を作る Day15(最終日) 胸ひもをつける・紐飾り・背守り