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着物好きが育てたら、着物好きな娘になったので…

今度は着物好きの息子を育てようと企んでいます。娘に着物を着せたくて、独学で和裁を始めました。子どもの浴衣や着物のことや、着物でのお出かけなどについて書いていこうかなと思います。和裁についてはまったくの独学なので、おかしなところもあると思います。参考にされる場合はご承知くださいませ。

子どもの浴衣・着物(四つ身)を手作り

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初回投稿日:2018年6月8日

最終更新日:2020年3月5日

 

この記事の初回投稿時は、実際に浴衣を作りながら、記事を書いていくスタイルでした。

 

改めて見てみると、わかりにくいところも多かったので、2020年夏シーズンに向けて、大幅に加筆・修正しました。

 

 


四つ身浴衣の作り方を全14回シリーズで。


 

この記事は、『こどもの浴衣(四つ身)を作る』というシリーズ投稿の予告編です。

 

本編は、全14回の記事で構成されており、各記事の内容は以下の通りです。

 

『こどもの浴衣(四つ身)を作る』記事一覧

◆第1回:生地の下準備・裁断

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day1

 

◆第2回:胸ひもを縫う・丸み型を作る

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day2

 

◆第3回:袖の印つけ・袖を縫う

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day3

 

◆第4回:身頃お衽(おくみ)の印つけ・背縫い

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day4

 

◆第5回:つまみ衽を縫う・褄下(つました)ぐけ

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day5

 

◆第6回:脇縫い・かくしじつけ

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day6

 

◆第7回:脇縫い代の始末・身八ツ口のかんぬきどめ

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day7

 

◆第8回:裾をくける

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day8

 

◆第9回:衿をつける

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day9

 

◆第10回:衿芯を縫い付ける・洗濯止め

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day10

 

◆第11回:衿先止め・衿をくける・共衿をかける

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day11

 

◆第12回:袖をつける・縫い代をくける

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day12 

 

◆第13回:腰揚げ・肩揚げ

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day13

 

◆第14回:胸ひもをつける・紐飾り

記事を見る⇒ こどもの浴衣を作る Day14

 


使用した生地(綿リップル生地)


 

使用したのは、夏の子供浴衣に最適な綿リップル生地です。

 

 

綿リップル生地は、表面に凹凸があるため、肌にはりつきにくく涼しく着られます。

 

お値段も手頃で、定番の和柄以外にも様々な色柄があるので、きっとお好みの生地が見つかると思います。

 

伝統的な浴衣地反物を使用する場合も、作り方はほとんど同じですが、裁断方法が異なります。

 

☟反物の裁断図はこちらをご参照ください。

tsupiccoro.hatenablog.com

 


子ども浴衣(ひとえ着物)標準寸法


 


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第1回の記事にも掲載していますが、一足先に、子ども浴衣の標準寸法を見てみたいと思います。

 

私が参考にしている和裁の教科書からの引用です(下表)。

 

二つのテキストを参照しましたが、結論から言うと、出典2(表内のピンク色の寸法)で作るのをおすすめします。

 

第1回の記事に掲載している裁断図は、出典2の寸法で描いています。

 

出典1はこちら↓

上手に縫える 着物の仕立て方

上手に縫える 着物の仕立て方

 

 

出典2はこちら↓

 

 以下が一つ身浴衣と四つ身浴衣の標準寸法です。

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☆コラム☆

出典1では、4歳から四つ身になっていますが、出典2では、3歳から四つ身になっています。現代の3歳児は大きいので、一つ身を着せるのが難しくなっているのかも知れません…。

出典1と出典2を比べると、全体的に出典2のほうが大きめです。平成(もう令和ですが!)の子どもは昭和の子どもに比べると、背が高くて腕や足も長いですよね…ウラヤマシイ。

記事を執筆時、娘は5歳で、身長は110cmほどでした。記事内の浴衣は、上の表の右から2列目(5~6歳)の標準寸法で作りました。

 

袖丈について

 

最近の女の子の浴衣を見ると、長袖(大人の着物でいうところの振袖)に近いものが多いように思います。

 

やはり、女の子にとっては長いお袖のほうがお姫様っぽくて人気なんでしょうね。色柄も華やかになったので、袖が長くても違和感がありません。

 

標準寸法を見るとわかりますが、浴衣の場合、本来はそれほど袖丈を長くしません。

 

長袖の浴衣も悪くありませんが、浴衣らしい涼し気な生地で、短めの元禄袖というのもかわいいなと思います。

 

今回のシリーズでは、標準寸法の短い袖丈となっています。お袖を長くしたい場合は、用尺と裁断図を調整してください。

 


完成した浴衣(着用画像


 

出来上がった四つ身リップル浴衣を着ています。

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☟くわしくはこちらの記事どうぞ

tsupiccoro.hatenablog.com

 


冬の四つ身着物も作れます。


 

「浴衣が作れる」ということは、「ひとえ着物が作れる」ということです。

 

真冬以外なら、肌着や上着で防寒すれば、ひとえ着物でも大丈夫です。

 

 

真冬に着せるなら、ウールの着物がおすすめです。ウール着物はひとえ仕立てなので、作り方はほとんど浴衣と同じです。

 

基本的な作り方がわかれば、一年中、手作りの着物を楽しめちゃいます。

 

☟ウール着物についての記事はこちらからどうぞ!

tsupiccoro.hatenablog.com

 

型紙を使った浴衣や、浴衣風ワンピースなども悪くないですが、昔ながらの作り方で作る浴衣はやっぱり良いものです。

 

子供浴衣を手縫いで作りたい!というママさん(もちろんパパさんやおばあちゃんでも)のお役に立てたら嬉しいです♪